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金沢区役所の展示スペースでパネル展を開催(2022.3.14~3.25)

金沢区役所の展示スペースでパネル展を開催(2022.3.14~3.25)

 2022.3.14(月)から3.25(金)までの12日間、金沢区役所1階の庁舎展示スペースで、来庁者への「金沢区の魅力発信」の一つとして、「野口英世は金沢区長浜の官舎に住んでいたと題した展示を行っています。

 メインとなる中央の展示棚に、当会の先々代に当たる「野口英世ゆかりの細菌検査室保存をすすめる会」発行の機関誌「ながはま」第3号(1982)に掲載の対談記事「青木 巽氏を訪ねて」を大きく拡大したパネル(写真の右側)を用意して、野口英世が長浜検疫所の敷地内にあった官舎に住んでいたことを示しました。

 もう1枚のパネル(写真の左側)で、開設間もない当時の検疫所の図面と、昭和26年と現在の検疫所を上空から撮影した写真で官舎の位置を示し、その姿を想像する助けとして昭和初期と終戦後間もないころの官舎の写真を紹介しました。

(左)長浜検疫所官舎の位置と写真   (右)「ながはま」第3号(1982)に掲載の対談記事「青木 巽氏を訪ねて」

 フロアーには当時の姿で、「長浜検疫所に勤務していた時(明治32年)、私(野口英世)は検疫所敷地内の官舎(金沢区長浜)に住んでいました。」の小型パネルをぶら下げた等身大の野口像を置き、この事実をアピールしました。

 また、サブとなる左の展示棚では、「野口英世、横浜金沢から世界へ」と題したパネルで、長浜検疫所建設と野口英世赴任の経緯、赴任直後のペスト騒動での検疫所と野口の活躍ぶり、この活躍が野口の世界への飛躍のきっかけとなったこと、長浜における検疫所の現在の様子を示しました。

 もう一方の右の展示棚では、「NPO法人野口英世よこはま顕彰会」と題したパネルで、当会の目的とする事業、長浜検疫所と野口英世の関係、長浜に残る検疫所遺構を説明しました。

 持ち帰り資料として、展示パネルのコピー、一号停留所の説明・保存要望のチラシ、9月に予定している「お話と朗読」の案内チラシ、当会の紹介・会員募集チラシを置きました。

 時間を見つけて役員が説明に当たります。

(左)野口英世、横浜金沢から世界へ (中)野口英世と官舎 (右)NPO法人野口英世よこはま顕彰会

庁舎展示スペースについて

 庁舎展示スペースは、金沢区役所1階のエレベータホールにあります。エレベーターの乗降扉面に対面する壁面に設置されています。展示スペース自体は3面の展示棚で構成されており、中央の棚は幅3m、高さ1.8mの開放棚、左右の棚は鍵のあるガラス戸付きで幅1m、高さ1.8mです。奥行きはいずれも0.5mです。

 これから分かるように、限られた点数のパネル類と小規模な立体物の展示がせいぜいで、スペースとしては矮小です。しかしロケーションとしては最高です。金沢区役所では区民向けの全ての業務が2階から上のフロアーで行われています。したがって、区役所に来庁の区民はたいていエレベーターを利用します。このエレベーター待ちの区民にアピールできます。そして用件を済ませた区民や帰路に着く職員はエレベーターで1階まで降りてきます。エレベーターの扉が開くと展示物が目に飛び込んでくるという絶好の場所です。

 この場所の利用募集が上期と下期に分けて年2回あります。1回の利用期間は2週間です。ひと月を前半の2週間と後半の2週間に分けて2枠とし、各期12枠あります。その内の4~5枠を区役所が利用し、残りの7~8枠が区民の枠となります。ロケーションの特性から、展示可能なものは、①来庁者へのおもてなしとなる季節感のある展示、または②金沢区の魅力発信となる金沢区らしさが感じられる展示と定められています。

 当会は毎回の利用募集に応募していますが、人気があり、抽選に負けることもあります。

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